イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「いや、ダメでしょう」
「何でですか!?こんなに可愛いなら
見せびらかしたいとか自慢したいと思うのが
普通ですよ?」
見せびらかしたいって……。
彼女の思考に若干戸惑ってしまう。
そう言われても……そういうものなの?
インスタとかしない私には、
その気持ちがよく分からない。
すると
「気をしっかり持てよ?おばちゃん。
勝手に撮った写メをネットに上げるとか
問題があるだろーが!!」
そう発言をしたのは、拓馬君だった。
「拓馬君!?」
そうしたら後から現れた茉莉華ちゃんが
「その写メ。私にも下さいまし。
大きくプリントにして部屋に飾りますわ」
目をキラキラさせながら言ってきた。
「はぁっ?お前は、少し黙ってろ。茉莉華」
拓馬君は、呆れたようにツッコんだ。
「まぁ、黙ってろって失礼ではありませんの!?
私だって欲しいですわ。睦月様の写メ」
「お前は、ストーカーか!?」
ギャーギャーと喧嘩を始めてしまう2人。
あぁ、喧嘩しないで!?
私は、オロオロしてしまう。
すると睦月君が
「お姉ちゃん……お腹空いた」
まったく気にすることなくお腹が空いたと
ねだってきた。