イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

睦月君……。

相変わらずマイペースな睦月君だった。
でも、この際仕方がない。

「そうね。お腹空いたから早く帰ろうね。
さぁ、雪城さん行くわよ!!」

私は、無理やり帰ることにした。

このまままだと
なかなか帰れそうになかったから。

残念がる雪城さんだったが
何とか先生の自宅マンションまて帰って来れた。

何だが……疲れたわ。

ぐったりと疲れながら
部屋まで行くと先生が待っていてくれた。

睦月君は、先生のところに
駆け寄り抱っこしてもらう。

「お帰り。それで……コイツか?
新しい担当って」

先生が雪城さんに気づきそう尋ねてきた。

「あ、はい。この子が……」

自己紹介をしようとした瞬間。

「キャッー本物!!?
はじめまして。
新しく担当することになりました雪城穂香です。
先生の大ファンで、全て読んでます。
お会い出来て光栄です!!」

凄い悲鳴と共に積極的に自己紹介してきた。

雪城さん……!?

その行動に圧倒される。

「はぁ……それは、どうも。
小説家の蓮見だ。本名は、藤崎だが」

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