イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

雪城さんは、先生を呼んできて
皆でオムライスを食べることに。

食べてみると味もとても美味しかった。

「どうですか?蓮見先生。
このオムライス私が作ったんですよ」

雪城さんが先生にアピールをしてくる。

「ん、なかなか旨いぞ。
お前、料理旨いんだな」

「本当ですか。嬉しい~このスープもどうぞ。
自信作なんですよ」

喜ぶ雪城さんは、先生にスープを薦めていた。

美味しいのだから褒められるのは当然。
当然なのに胸がズキッと痛んだ。

しゅんと落ち込んでいると
睦月君がツンツンと引っ張ってきた。

うん?

「睦月君どうしたのかな?」

するとオムライスを乗せたスプーンを
私に差し出してきた。

「えっ?もしかして私に
食べさせてくれようとしてるのかな?」

そう尋ねると睦月君は、コクりと頷いた。

相変わらず人の感情に敏感だ。

私が落ち込むと必ずっていいほど
気遣ってくれる。

「ありがとう……睦月君」

小さな手に持っている子供用スプーンから
食べさせてもらう。

可愛いし、嬉しい……。

すると

「あ、いいなぁ~先輩。
睦月君に食べさせてもらって。
よし私も。はい、先生あ~ん」

羨ましがっていると思ったら雪城さんは、
先生に食べさせようとしてきた。

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