イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
4歳の子に、こんな事を言わせるなんて…情けない。
ますます落ち込んでしまう。
「おい。それよりさっさと食べろよ。
見せ物にされてるようで気分が悪い…」
先生は、イライラしたように言ってきた。
ハッ!!
そういえば、そうだった。
周りを見るとさらに注目を浴びていた。
私達は、慌てて食べてお店を出る事にする。
しかし、さすがに特大ハンバーグは…キツい。
何とか完食するが苦しくて仕方がない。
「お前…よくあれだけ食べたな?」
「……はい。頑張りました。うっ…」
休みたい。
どこか休憩出来る所はないだろうか?
モヤモヤとしていたら
子供服のお店が見えてきた。
中に入ると可愛らしい子供服が
たくさん置いてあった。
「可愛いですねぇ~」
思わず気持ち悪いのを忘れるぐらいの可愛さだ。
これも可愛い…あ、この女の子用の服なんて
お姫様っぽくて素敵。
今の子供服は、種類が多くてたくさんあるのね。
自分が選ぶような気分で見ていたら
「おい。あまりキョロキョロするな。
恥ずかしいから」と注意をされてしまった。
うっ…また怒られてしまったわ。
しゅんと落ち込むと先生は、
いくつか服を選び睦月君に合わせていた。
「うーん。これよりは、こっちだな」
ブツブツと言いながら真剣に選んでいた。
私のより明らかに真剣だ。
自分の時は、適当に選んでいると
思えるぐらいに早かったのに。
これが特別とそうではないかの差だろうか?
そうだったら、悲しい。