イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

4歳の子に、こんな事を言わせるなんて…情けない。
ますます落ち込んでしまう。

「おい。それよりさっさと食べろよ。
見せ物にされてるようで気分が悪い…」

先生は、イライラしたように言ってきた。

ハッ!!

そういえば、そうだった。
周りを見るとさらに注目を浴びていた。

私達は、慌てて食べてお店を出る事にする。

しかし、さすがに特大ハンバーグは…キツい。
何とか完食するが苦しくて仕方がない。

「お前…よくあれだけ食べたな?」

「……はい。頑張りました。うっ…」

休みたい。
どこか休憩出来る所はないだろうか?

モヤモヤとしていたら
子供服のお店が見えてきた。

中に入ると可愛らしい子供服が
たくさん置いてあった。

「可愛いですねぇ~」

思わず気持ち悪いのを忘れるぐらいの可愛さだ。

これも可愛い…あ、この女の子用の服なんて
お姫様っぽくて素敵。

今の子供服は、種類が多くてたくさんあるのね。
自分が選ぶような気分で見ていたら

「おい。あまりキョロキョロするな。
恥ずかしいから」と注意をされてしまった。

うっ…また怒られてしまったわ。

しゅんと落ち込むと先生は、
いくつか服を選び睦月君に合わせていた。

「うーん。これよりは、こっちだな」

ブツブツと言いながら真剣に選んでいた。

私のより明らかに真剣だ。
自分の時は、適当に選んでいると
思えるぐらいに早かったのに。

これが特別とそうではないかの差だろうか?

そうだったら、悲しい。

< 24 / 257 >

この作品をシェア

pagetop