イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
えぇっ!?
雪城さんの行動に驚きと焦る。
すると先生は、
「いらん。自分で食べるから
余計なことはするな」
眉を寄せて断ってくれた。
あ、良かった……。
断ってくれた。
胸がホッとする。
「もう照れないで下さいよ~これぐらい
普通に皆さん食べてくれますよ?」
雪城さんは、まったく懲りない。
「いいからさっさと食え。
片付かないだろ」
そう言いながら黙々と食べる先生だった。
食べなかったから良かったけど
何だが雪城さんに危機感を覚える。
しかしそれは、本当にそうだった。
とにかく雪城さんは、可愛いだけではなく
要領が良くて手際もいい。
頼まれた仕事も家事も完璧にこなした。
「先輩。私も手伝います!!」
そう言い私の手伝いも率先して
やってくれるのだが
完璧にやられると先輩としての私の立場がない。
むしろ私の要領の悪さが目立つように
なってしまい逆に落ち込んでしまう。
「ちょっと先輩。
このやり方じゃダメですよ~」
「先輩は、意外とどんくさいですよね?
もしかしてわざとやっているんですか?」
などなど言われっぱなしだ。