イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「も~先輩は、本当に要領が悪いですね。
仕方がないですね。
睦月君のお迎えと先生のお世話は、
私に任せて下さい」
えぇっ!?
「いや、手伝ってくれたら……」
「じゃあ、早速。睦月君のお迎えに
行ってきます!」
ニコニコしながら、さっさと行ってしまった。
唖然とする私。
あの、これあなたの仕事よね……!?
全部私がやれと言うの?
それは、一度や二度ではない。
あれからも大量の雑用を私に押し付けてきた。
理由は、全て同じ。
「雪城さん。これ……あなたの仕事よね?」
あまりにも酷いので軽く注意すると
「えっ?でも、これも仕事ですよね?
小野木先輩が、ちゃんと指導してくれないから
こっちまで仕事が回ってくるんですよ。
文句言う前にやって下さい」
バッサリと言い返されてしまった。
うっ……それは……。
「でもね……雪城さん」
「話は、それだけですか?私
これから先生と睦月君のために
夕食の支度をしないといけないので
これで失礼します」
ニコッと笑顔で言うと
立ち去って行ってしまった。