イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

先生は、服を戻しながら

「しかし、睦月の場合は、
やはり俺に似て黒色が1番似合うか。
他のだと…暗めか赤とかなんだよな」

ブツブツと言っていた。

確かに……睦月君は、暗めの色がよく似合う。

服とかも見てみると
可愛い系よりロック系というか
カッコイイ服の方がしっくりくる。

でも、可愛い服も着て欲しい。

何かないだろうか?

睦月君に似合いそうな可愛い服とか
キョロキョロしながら探した。

「あ、この服とかどうですか?」

そう言い差し出したのは、
黒いノースリーブの服だった。

しかもフード付きなのだが、
可愛い猫の顔と耳になっていた。

これなら可愛さに睦月君らしさがあると思う。

「猫のフードか…」

先生は、徐にその服を取ると
睦月君に合わせてみた。

あ、やっぱり似合う。似合う。

「やっぱりこれですよ!可愛いですし」

「うむ。よし、睦月。これちょっと着て来い」

そう言い服を持たせる。
すると睦月君は、更衣室の方に向かった。

「睦月君。大丈夫?私も手伝おうか?」

しかし、カーテンに入って行き
返事しなかった。

まぁ、普段自分で
服を着ていたから大丈夫だと思うけど

そしてしばらくして
睦月君は、服を着て出てきた。

私は、それを見てテンションが上がってしまう。

「か、可愛い~!!」

フードを被ってくれた姿は、何とも可愛らしい。
すると猫のポーズをしてくれた。

どうしよう……可愛い過ぎる。

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