イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

あまりにも大きな声を出したため
周りの保護者や園児達が私を注目してしまった。

あっ……やってしまった。

「あ、あの……すみません」

身体中から火が出るぐらい
熱くなり恥ずかしくなってきた。

私の……馬鹿。

「お前な……恥ずかしい事やってるなよ?
こっちまで恥ずかしくなるだろーが。
しかも喜んでって……居酒屋ではあるまいし」

先生は、呆れたように言ってくる。

酷い……先生が原因なのに。

「先生が驚く事を言うから……」

ムスッと頬を膨らました。

「俺のせいにするな。
あと言っておくが、籍を入れたとしても
形だけだからな。
まだ俺は、お前を妻とは、認めていないから
そのように振る舞えよ?」

そう言い放ってきた。

何ですか!?
その曖昧な関係は!?

夫婦なのに……夫婦ではないって意味分からない。

「先生‥そんな意地悪を言わないで下さいよ~!?」

慌てて止めようとする。すると
園長先生に咳払いをされる。

ハッと見るとまた、注目を浴びてしまった。

は、恥ずかしい……。

するとプッと笑い出す先生。

先生~!!?

泣きたくなったのは、言うまでもなかった。
あぁ、まだまだ道のりが長そうだ。
トホホ……。


END。

< 256 / 257 >

この作品をシェア

pagetop