イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
先生は、朝食の用意をしてくれていた。
あっいけない。
「すみません。
私が朝食の用意をしないといけないのに」
居候をさせてもらっているのに情けない。
「あぁ、いい。朝からお前に任せると
無闇に仕事が増えるし、うるさいだけだ!」
そうバッサリと言われた。
ガーン!!
いや、確かにそうなのかも知れないけど…酷い。
「ほら、さっさと席に着け。
朝飯にするから」
そう言い早く座るように急かしてくる。
「は、はい…。」
申し訳なさそうに座った。
睦月君は、斜め向かい側に座っている。
朝食は、トーストにベーコンとチーズ
目玉焼きが乗ってあり
それ以外にも野菜サラダにスープに
ヨーグルトなど
とても美味しそうな洋食だった。
「凄い…美味しそう。
先生宅の所は、朝パン派なんですね?」
ガッツリとご飯派かと思っていたわ。
「まぁな。こっちの方が簡単に済ませられるし
なんだ?お前は、ご飯の方が良かったのか?」
先生は、コーヒーを持ちながら言われる。
「あ、いえ。とんでもありません。
私もパン派なので…ありがとうございます」
慌てて受け取る。
やって貰ってばかりで…本当に申し訳ない。
「いただきます」
そう言うと遠慮ぎみに一口パンを食べた。