イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
『それがね。急なんだけど
日本に戻れる事になったのよ!と言っても
正式に戻れるのは、来年なんだけど
そこで色々手続きするために私が、そっちに
一時的に帰国しようと思うのだけど
あなたの部屋に泊めてくれない?』
えっ……?
「今……なんて?」
『だから2日でいいから
涼花の部屋に泊めてくれないかって
言っているの。
一人暮らしなんだから別にいいでしょ?』
母がそんな事を言ってきたのだ。
えぇっ!!?
それは…まずいわ。
今は、先生の自宅に居候の身なのに。
「ちょっ……お母さん!?」
『じゃあ、そういう事だから。
明日にでも行くから…じゃあ、また連絡するわね』
それだけ言うと電話を切られてしまった。
そんな……。
「おい。お前の母親か?何の用事だったんだ?」
(うっ……)
こんな事を頼むのは、気が引けるけど
頼まないと、どうする事も出来ない。
「あの……実は……」
私のは、恐る恐る事情を話した。
「はぁっ?また、何でそんな
めんどくさそうな事になってんだよ!?
さっさと母親に事情を話せ」
そう言って怒られた。