イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
やっぱり怒られてしまった。
しゅんと落ち込んでしまう。
無理もないけど…。
「…分かりました。母には、
事情を話してホテルか何処かに行ってもらいま…」
「で?いつからなんだ?」
先生が被せるように言ってきた。
「えっ?」
「だから、いつから
お前の母親が来るんだって聞いてんだ!?
さっさと答えろ」
「あ、えっと…明日です。
2日だけ泊まりたいみたいです。
また連絡してくると思いますが…」
そう言うとハァッ…とため息を吐かれた。
どうしたのだろうか?
オロオロしながら先生を見る。
そうしたら
「仕方がねぇーな。事情を話して
ここに泊まってもらえ。
どのみち…お前の事だからポロっと話して
話を余計にややこしくしそうだしな」
なっ!?何ですか……その
何かやらかす前提で言っているし。
ショックを受ける。
微妙に図星なのが余計にショックだった。
「そ、そんな事ありませんよ…酷いですよ!?
先生ったら」
ムスッと頬を膨らました。
すると先生は、おでこをデコピンしてきた。
い、痛い…。
「言っておくが。
あくまでも作家と編集者の立場だからな!?
そこを間違えずにしろ。お前の事だ。
変な誤解を引き起こしそうで心配だ!」