イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「それは、もちろんです」
出来るだけ先生に迷惑をかけたくない。
それに実際に何かある訳ではないし…。
「とにかく部屋は、お前の使っている
部屋に布団を置くとして
他にも必要な物を用意しないとな。
まったくめんどくせー」
ブツブツと言いながら先生は、考え込んでいた。
どうやら、母を泊まらしてくれるのを
許してくれたらしい。
先生は、やっぱり何やかんや言いながら優しい。
後は、お母さんにちゃんと説明をしなくては。
そして、翌日。
母の連絡で空港まで迎えに行った。
ちなみに今日は、仕事を休ませてもらう。
「お母さん」
「あ、涼花。久しぶりね。
わざわざ迎えに来なくても私だけで
あなたの所を行けたわよ?
2回ぐらい行ったから」
「前のアパートはね。
実は…今そこに住んでいないの」
「えっ?涼花…引っ越したの?」
「えっと……その……」
私は、タクシーに乗り込んだ後に事情を話した。
先生や睦月君の事や火事が原因で
先生宅に居候をさせてもらっていることなど
しかし
「あなた…いくら昔から
ドジだったからって…とうとう火事まで
引き起こすなんて」
何やら変な誤解しているけど
「ちょっと違う。火事を起こしたのは、隣の人。
私は、何もしていないわよ!?」
いくらなんでも、そこまでドジではない。
しかし母は、疑った目をしている。
「怪しいわね…あんたの場合は」