イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
えぇっー!?
そんな理由で愛想笑いしていたの?
後が恐ろしく…怖い。
しかも、機嫌が悪いせいか
名前を呼ぶのが戻っているし
トホホ…と思っていると
睦月君がツンツンとスカートを引っ張ってきた。
うん?
「どうしたのかな?」
しゃがみながら睦月君に尋ねてみた。
すると絵本を私に見せてきた。
えっ?もしかして…今読んで欲しいの?
「絵本……読んで欲しいの?」
そう尋ねるとコクリと頷いてきた。
当たったらしい。
「睦月。客が来ているんだ。
後で読んでもらえ」
不機嫌そうに言う先生。
機嫌が悪いな……。
「だ、大丈夫です。母ですし……睦月君。
いいわよ。向こうで読んであげるね」
ニコッと笑顔で言ってあげる。
むしろ助かる。
お母さんとは、さっき
険悪なムードになったから気まずいのよね。
「そういえば……さっき何で後ろに隠れたの?
初対面だったから恥ずかしかった?」
睦月君に質問をしてみるが、横に首を振るう。
違うの……?
「じゃあ、何で?怖かった…とか?」
しかし、また首を横に振るう睦月君。
これも……違うの?
じゃあ、何でだろうか??