イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
母の優しさ。
照れた先生は、何だか可愛らしい。
クスクス笑うと笑うなと言われてしまった。
「…………。」
お母さんは、黙ってそれを見ていた。
それから、夕食が終わると
お母さんは、先にお風呂に入ってもらった。
私は、先生が食器を洗った皿を布巾で
拭いたりしていた。
「ごめんなさい。先に入らせてもらったわ」
お風呂から出てきたようだ。
「次は、お前が入れ」
先生は、私が入ってくるように言われる。
えっ?いいのだろうか?
「は、はい。えっと……じゃあ
睦月君は、どっちに入る?」
睦月君にどっちに入るか尋ねてみる。
するとすでにパジャマを用意して
スタンバイしていた。
どうやら今日は、
私と一緒に入ってくれるらしい。
睦月君は、その時によって私と入ったり
先生と入ったりしている。嬉しい。
「じゃあ、行こうか?」
睦月君と一緒に入ることに
しばらくしてお互いにホクホクしながら
お風呂から出た。
「お風呂サッパリしたねぇ~」
出たばかりだから、身体が熱い。
「じゃあ、俺もお風呂に入ってくるか」
先生がそう言いながら立ち上がり出て行く。
すると入れ替わるように
睦月君は、ドライヤーを持ってきた。
あ、乾かしてほしいのね。
「じゃあ、こっちで乾かさそうね。
その後に冷たいアイスでも食べようね」
クスクスと笑いながら言う。
睦月君の頭を乾かしてあげた。
ブォォーッとドライヤーをかけると
濡れた銀髪がはね上がる。
サラサラだけど、くせっ毛よね。
すると隣のソファーで見ていたお母さんが
「蓮見先生って思ったより誠実な人なのね」
そう言ってきた。
えっ?