イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
不思議に思っていると睦月君が
服をツンツンと引っ張ってきた。
「うん?どうしたのかな?」
するとキッチンの方に指を指した。
えっ?キッチン……?
ハッとする。
アイスを食べようと言っていたのだったわ。
「あ、アイスね。そうね…食べようか」
私は、キッチンの方に行き
冷凍庫から棒のアイスを取り出し睦月君に渡した。
一口食べてみると冷たくて美味しかった。
ソファーで一緒に食べていると
先生がお風呂から出てきた。
「あっち~」
バスタオルで髪をゴシゴシと拭きながら出てきた。
ノースリーブを着ているが
その姿は、相変わらずセクシーで
目のやり場に困ってしまう。
うぅ…なんてセクシーな姿なのかしら。
「おい。お前の母親は、もう寝たのか?」
「あ、はい。疲れたからもう…寝ると言ってました」
慌てて応えた。
ただし目線を合わせずに
ふーんと興味なさそうに返事をする先生。
すると私達の持っているアイスに気づき
「何だ…いいの食べてるじゃねーか。
しかし、あちぃーな」
服をパタパタと扇ぎながら言ってきた。
「あ、良かったら先生の分も用意しましょうか?」
「いらん。俺は、甘いのが嫌いだ!」
尋ねるがキッパリと否定されてしまった。
そういえば…そうだったわ。
先生は、冷蔵庫からミネラルウォーターを出すと
一気にゴクゴクと飲み干した。
その姿は、ワイルドでセクシーだ。