イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

思わず飲む姿を見惚れていると
先生がこちらに気づき

「おい。アイスが垂れてるぞ?」と言ってきた。

えっ?

自分の手を見てみると
アイスが垂れているではないか。

あぁ、大変。

「あわわっ…拭かなくちゃあ!?
いや、その前に食べちゃわないと…」

急いでアイスを口に入れる。

手までベタベタだ。
見ると睦月君の手もベタベタになっていた。

「お前もか…ほら、手を洗うぞ」

先生は、そう言い睦月君を洗面所の方まて連れて行く。
私もついて行き一緒に洗った。

タオルで拭いていると先生が呆れながら

「まったく、お前ら一緒だな。
4歳のガキと一緒で、どうするんだ?」

そう言われてしまった。

「す、すみません」

そう言われると情けなくなる。
4歳の睦月君と一緒だと言われてしまうなんて

「まぁ、だから放って
おけないのかも知れないが…」

ハァ…とため息を吐きながら呟いた。

えっ……?

「先生…何かおっしゃいましたか?」

「別に…おら。手を洗い終わったのなら
さっさと歯磨きしろ。
そろそろ寝る時間だ」

そう言い歯磨きをするように急かしてきた。

睦月君は、コクリと頷き
自分の歯ブラシを取り出した。

「おい。お前もだ。さっさと磨け。
そして、さっさと寝てしまえ」

何故か私まで言われてしまう。

私も!?

「わ、私もですか!?は、はい。」

まだ早い気がしたが言われた以上やる事にする。

どうしてだろうか?

< 51 / 257 >

この作品をシェア

pagetop