イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

歯磨きを済ませるとトイレに行き
いつでも寝れるように準備万端にしておく。

「あの……私は、どうしたら?」

本当ならリビングの方で
お茶を飲むなり、仕事をするなりしているのだが

するとはぁっ?と言う表情をされる。

「なら、さっさと寝ろ。
明日は、ちゃんと早く起きろよ!」

そう言うと睦月君の部屋に入って行く。

えっ?ちょっと…。

するとジッと私を見つめる睦月君。

「あ、おやすみ。睦月君」

慌ててそう言うとコクリと頷き

「……おやすみなさい」

小さな手を振りながら部屋に入って行く。
振り方も可愛らしい。

仕方がなく自分の部屋に戻った。

暗くなった部屋でお母さんは、
ベッドの横で布団を敷いて眠っていた。

気づかれないようにベッドに入ろうとしたら

「もう…寝るの?」

ビクッ!!

「お母さん。起きてたの!?」

び、びっくりした~
まさか、起きてるなんて思わなかった。

「えぇ…時差ボケのせいか。
眠たいのに……寝れなくて」

こちらに寝返りを打ちながら言うお母さん。

「そっか……ねぇ、お母さん」

ベッドに潜り込むと呼んでみた。

「……何?」

「私って子供の頃ってどんな感じだった?」

睦月君を見ていたら自分の幼い頃が気になった。

< 52 / 257 >

この作品をシェア

pagetop