イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
歯磨きを済ませるとトイレに行き
いつでも寝れるように準備万端にしておく。
「あの……私は、どうしたら?」
本当ならリビングの方で
お茶を飲むなり、仕事をするなりしているのだが
するとはぁっ?と言う表情をされる。
「なら、さっさと寝ろ。
明日は、ちゃんと早く起きろよ!」
そう言うと睦月君の部屋に入って行く。
えっ?ちょっと…。
するとジッと私を見つめる睦月君。
「あ、おやすみ。睦月君」
慌ててそう言うとコクリと頷き
「……おやすみなさい」
小さな手を振りながら部屋に入って行く。
振り方も可愛らしい。
仕方がなく自分の部屋に戻った。
暗くなった部屋でお母さんは、
ベッドの横で布団を敷いて眠っていた。
気づかれないようにベッドに入ろうとしたら
「もう…寝るの?」
ビクッ!!
「お母さん。起きてたの!?」
び、びっくりした~
まさか、起きてるなんて思わなかった。
「えぇ…時差ボケのせいか。
眠たいのに……寝れなくて」
こちらに寝返りを打ちながら言うお母さん。
「そっか……ねぇ、お母さん」
ベッドに潜り込むと呼んでみた。
「……何?」
「私って子供の頃ってどんな感じだった?」
睦月君を見ていたら自分の幼い頃が気になった。