イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
翌日。
ズシッとする身体の重さで目が覚めた。
重い…。
たくさん話して会話疲れかと思ったけど
これは、やっぱり。
ムクッと起きると睦月君が布団にへばりついていた。
起こしに来てくれたようだ。
「おはよう。睦月君」
「……おはよう」
そう言うと布団からぴょんとベッドにおりる睦月君。
私も起きようとするとお母さんの姿がなかった。
「あれ?お母さんは?」
もう起きてしまったのだろうか?
すると睦月君が、
「キッチンに居るよ…」
そう言ってくれた。
「キッチン……?」
あ、もしかして朝食を作っているの!?
時計を見るとすでに7時過ぎになっていた。
あー大変。
遅刻しちゃう!?
私は、慌てて着替える。
寝坊だなんて…。
睦月君と一緒にリビングに行くと
お母さんがすでに朝食の準備をし終わっていた。
「おはよう。遅いわよ…涼花」
「おはよう。ごめん…寝坊しちゃった。
あ、先生。おはようございます」
「あぁ。まったく、朝からバタバタ忙しい奴だな」
先生は、ため息混じりに椅子に座っていた。