イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

「うん。そうだね」

早く帰ると先生のお邪魔になってしまうし

私達は、近くの喫茶店でお茶をすることにする。

「睦月君は、何を頼む?
ケーキよりパフェかな?」

するとコクリと頷いていた。

パフェか…だとしたら

メニューだと写真がないので分かりにくい。
えっと…睦月君に応えやすいように言わないと

「じゃあ、フルーツパフェと
チョコパフェなら、どちらがいいかな?
フルーツパフェ?」

すると少し考えながら横に首を振るう。

なるほど、チョコパフェがいいのね。

じゃあ、次は…飲み物を
そう思いメニューを見ると種類が多い。

普段飲んでいる物は…。

「じゃあ、ジュースだと何にする?
オレンジジュースとりんごジュースとカルピスだと
オレンジジュース?」

すると横に首を振るう。違うか…。

「なら、りんごジュース?」

そう質問するとコクリと頷いてくれた。

あ、当たった。

私は、チョコパフェとりんごジュースを頼んだ。
自分のは、チーズケーキと紅茶を

それを見ていたお母さんが

「本当に話さない子ね?言っている事が
分かるからコミュニケーションは、
取れてるからいいけど」

不思議そうに言ってきた。

慣れない人から見ると
不思議に思えて仕方がないみたいだ。

「まぁね。でも、凄く勘のいい子だから
逆に助けてもらってばかりなの。
素直で聞き分けもいいし」

睦月君には、助けてもらってばかりだ。
何より…励ましてもらっている。

「確かに聞き分けのいい子よね。
しつけもきちんとしてるみたいだし
あなたみたいに手もかからないし」

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