イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「もしかして、浜野さんって
お医者様なんですか!?」
大学病院で小児科で働くとなると
ドクターしか思い浮かばなかった。
でもそんな風には、見えないし
「当たり~。去年まで海外でインターンとして学び
今年から大学病院の小児科医師として
働く事になったんだ。
だから、もし風邪や熱出した時は、
俺に言えよ?俺が治してやるから」
そう言いながらまた、睦月君の頭を撫でる。
凄い……お医者様だなんて
「凄いですねぇーお医者様だなんて
人は、見かけによらないって
本当だったんですね!?」
尊敬を兼ねてそう伝えた。
「えぇっ…それって何気に酷くない!?
見かけによらないって
俺これでも真面目だったんだよ?」
浜野さんは、ショックを受けていた。
あら、言葉を間違えたかしら!?
「あの、すみません。」
「いや、間違っていないから謝らなくてもいいぞ。
コイツは、高校時代から無駄に頭が良かったが
こんな調子の性格だから」
キッパリと言い切る先生だった。
「ちょっ!?そこは、否定するか
フォローぐらいしてよ。酷いなぁ~藤崎」
ムスッと頬を膨らます浜野さん。
「フフッ…」
何だか2人のやりとりは、心が和んだ。
いいコンビだと言ったら先生…怒るかしら?
クスクスと笑っていると
「それよりさ~新しい編集者が
こんな可愛い女の子だとは、驚きなんだけど?
クローバ社だと河合さんは、どうしたんだ?」
浜野さんが不思議そうに言ってきた。
か、可愛いだなんて…恥ずかしい。
頬を熱くさせながら
「河合先輩は、違う部署に異動になりました。
なので、私も今年から
蓮見先生のお世話になっています」
改めて自己紹介する。