イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「へぇ~そうなんだ?
それは、また意外だったね。へぇ~」
浜野さんは、ニヤニヤと笑いながら言ってきた。
このニヤニヤは、何だろうか?
ちょっと引き気味になっていると睦月君が
「大輔お兄ちゃん…気持ち悪い」と発言した。
む、睦月君!?
「あ、こら。お兄さんにも向かって
気持ち悪いってなんだ?
睦月。こっちに来い」
そう言って睦月君を抱き上げると
じゃれあう浜野さん。
若干嫌がっているけど…。
「こら。嫌がってるだろーが?それより
用が済んだらさっさと帰れ。仕事の邪魔だ!」
バッサリと言い放つ先生。しかし
「そんな事を言わずにさ。
なぁ?しばらく泊まらしてくれないか?」
浜野さんは、とんでもない事を言い出した。
えぇっ!?
しばらく泊まりたいって
どういうことなの!?
「断る。何でお前をしばらく
泊まらせないとならねぇーんだ!?
お前…女が居るだろ。
そいつに泊まらせてもらえばいいだろ」
先生は、バッサリと断った。
私も居候している身としては、
断ってくれた方がありがたい。
やはり先生でも緊張をするのに
別の男性が泊まるとなると抵抗がある。
「えーそんな事を言わずにさ!?
ほら、部屋だって一室空いているだろ?
そこを貸してくれよ…今さ
彼女と喧嘩していて部屋に入れてくれなくてさ
頼むよ…」
浜野さんは、必死に頼み込んできた。
そこは、私が現在使っているわ。
「あ、あの…そこの部屋は
私が使っていまして」
申し訳なさと恥ずかしながらも
事情を説明した。
「えっ!?マジで…同棲しているのか!?」