イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)
「えっ?あ、はい」
私には、ワケが分からなかったが
言われるまま試着に向かった。
試着室に入ると渡された服を眺めた。
先生が選んでくれた服。
適当に選んだ割には、センスがいいかも
いや、それよりも先生の真意が分からない。
下着なんか買ってくれたり
面倒みのいい先生の事だから
ただの親切心だけだと思うけど
でも、少し期待してしまう自分も居る。
少しは、私に興味を持ってくれたのではないかって
すると睦月君が、ひょっこりカーテン越しから
顔を覗かせてきた。
「あ、あら。どうしたの?睦月君」
恥ずかしさを隠すように言った。
そうしたら睦月君は、
「パパが早くしろって」と言ってきた。
えぇっ?
怒っているということ!?
私は、慌てて着替えた。
悩んでいる場合ではなかった。
着替え終わると
更衣室のカーテンを開けて見せた。
「あの…どうでしょうか?」
先生に見せるとなると恥ずかしくなる。
「…まぁ、82点って所か。次だ次」
えぇっ!?
82点と判定が出てしまった。