イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

いつ見ても先生は、イクメンだ。
しかも料理上手でマメ。家事なんて完璧だし

私も紙皿を使い取ると食べてみる。

「美味しい~」

さっきの落ち込みを忘れるぐらい美味しかった。

実は、居候をさせて貰うようになってから
お昼が困らなくなった。

何故なら先生がお弁当を作っておいてくれるからだ。

自分でやらないと思うのだが
起きるとすでに先生が早起きしており
朝食と一緒に作っておいてくれる。

お礼を言うと睦月君の分を作る次いでだと言うけど
それでも作ってくれるからありがたい。

あ、でも…いつも遅くまで
執筆の仕事をしているのに早起きだし。

いつ寝ているのだろうか?

考えてると疑問が生まれる。

先生は、謎が多い。
いや、私が何も知らないだけなんだけど

「おい。早く食べてしまえ
次も回りたいんだろ?
さっさとしないとすぐに日が暮れるぞ」

ハッ!!

「は、はい。」

我に返り慌てて弁当を食べた。

弁当が終わると着替える。

足が痛いので…着替えるのに一苦労したけど
親切な方に助けてもらい何とか出来た。

足を引きずりながら
更衣室から出ると先生が居なかった。

(あれ?もう着替え終わって
待っていると思ったのに…?)

キョロキョロと辺りを捜した。

「涼花!!」

何処からか先生の声がした。
捜すと先生は、睦月君を連れて
何かを押していた。

あれは……車椅子!?

「先生。これは……!?」

何処からかそんな車椅子を持って来たのだろうか?

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