ためいきのセレナーデ
部屋に帰り彼氏に報告した。

『どうしてそんな時も敬語なの！？』

と、叱られた上に警察に届けろと言われて警察に電話した。

警察は、

『何故すぐ警察に通報しなかったんですか！？』

と言った。

「通報してる間にそいつを見失うからです」

と言う私に、

『気丈な方ですね』

と言った。


「だって…今夜に限って私…

ブラジャーしてなかったんです！

それなのにあの男…！

悔しかったんです！」

と感情を露にする私に警察官は、

『お察しします…』

と気の毒そうに言った。

あの男、私が族ではなかったが、族の女だった時期があり、トップで白いサメブルを転がしていたような女だとも知らずにあのような事をして、激しいカーチェイスにかなり怯えていた。

私の原チャさばきがすばらしいので追い詰められ、途中私を威嚇して来たが私は引かなかった。

でも、警察官にもう危ないからしちゃ駄目だよと言われた。


世の中の奥さん、油断は大敵。

前の前に住んでいた時は、近所の夜の海で下の部屋の旦那にナンパされた事がある。

向こうは私だと気づいたらすごいスピードで逃げて行った。

男って…。

深夜のカーチェイス。

今思えば私が胸を揉まれている時、原チャを降りて、相手のキーを抜き、相手の原チャに多い被さり住民に聞こえるように叫びまくれば良かったと思う。

ジャニーズやイケメンなら事故と諦めれたけど、許せない出来事だった。
< 27 / 48 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop