*°春夏タチバナ*°




京香ちゃんとお話をしてからさらに数日





もうあと少しで1年が終わる
そんな時、夏那ちゃんは隣のクラスの男子からお呼び出しを受けて行ってしまっています











「絶対告白だよね〜」











わざとなのか、はたまた考えていないのか
秋くんはボソッとそうつぶやく





だよね、私も思った





これで告白じゃなかったら
逆に何なのだろう…






ただ、そのせいで春翔くんの機嫌は悪くなってしまったのですよ











「俺の夏那を呼び出すとはいい度胸だな
あいつもあいつで何好かれてんだよ」





「なんつー言い方…
俺の夏那って、別に春翔のじゃないし」











冷静な秋くんはそう的確に突っ込む



本当に、付き合えばいいのになぁ♪





春翔くんに夏那ちゃんは春翔くんが好きなんだよって教えてあげたいくらいだよ…











「そんなに自分のにしたいなら告れば?
そしたら正々堂々相手に文句つけれるじゃん」











何を察したのか、察していないのかわからないけど

秋くんはナイスなことを言った





そうだっ!
そのいきだ秋くんっ!





私は心の中でエールを送る











「なんでだよ
告白とかしたことねーし
なんて言えばいいんだよ」





「え、普通に好きっていえば?」











もっともです




春翔くん、告白したことなくても
受けたことはあるでしょう…






春翔くんは秋くんの言葉に納得したように頷く











「でもなぁ〜
俺が告白とかなんか…想像できるか!?」





「したら笑えるね」





「だろ!?」











って!!おいっ!



秋くん、そこはしたらかっこいいなって言うべきだよっ!







この2人っていつもこんな感じで楽しそうだもんなぁ






そんなこんなしていると、夏那ちゃんが帰ってきた






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