*°春夏タチバナ*°




「はぁ〜、なんか一気に疲れた
文化祭全然つまんなー」











秋くんはそう言うと、私が座っている隣でベッドに寝そべる




すると、秋くんのポケット入れているケータイから音楽が流れてきた





〜〜〜♪





「出なくていいの?」





「いいよ、どうせどうでもいいやつからだから」











秋くんはポケットからケータイを取り出して画面をみて、ポイッとそばに置いた





そばに置いたってことは私からも見えるんです
誰からの着信かが…






そこに出ていた名前は明らかに女の人



というか、アイコンもプリクラだから
完全に女の人






ちょっとショック



だけどまぁモテるんだし仕方ないよね…



一緒にいる時に出ないだけまだましかな?











「とーわ」





「えっ?」











1人モヤモヤと嫉妬と戦っていると
秋くんから眉間を指さされてしまった











「シワよってるよ」





「あっ…ご、ごめん」





「いいけど、なに?嫉妬したの?」





「そ、そういうわけじゃ…」





「おいで」











私が口ごもると、楽しそうに笑う秋くん



絶対嫉妬したって言わせたいだけだよね




でもお言葉に甘えて、広げられた腕に
腕枕してもらおーっと





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