*°春夏タチバナ*°
「しゅ、秋くん…」
「冬羽、ここが誰の部屋であるかわかる?
そして自分がしたことも??」
「こ、ここは秋くんの部屋で
私は秋くんが好きだって思ったからキスしました…」
私がそう言うとニヤッと微笑んだ秋くん
下から見た秋くんって何だか色っぽいなぁ
とか、そんな事考えたり…
「もうしらないから」
「えっ」
秋くんのその言葉と同時に顔が近づいてきて…
チクッ
と、首元に痛みが走った
「俺だからこれで済んだからね?」
状況の読み込めない私にそう言って
私から離れてくれた秋くん
な、なにこの痛み!?
「なにかわかってない?
ほら見てみなよ」
キョトンとしたままの私に秋くんから鏡を渡された
なんだろう?と思って痛いところを見ると
なんか赤くなっていた
「こ、これは??」
「キスマーク?」
「なっ!!!」
その言葉を聞いた瞬間にボッと顔が赤くなるのがわかった
き、キスマークってこんなのなんだ!
ていうか、痛いんだね!
「あんまりつけるの好きじゃないけど
冬羽が悪いからね」
と、少し恥ずかしそうに言う秋くんが
なんとも可愛くてかっこよくて…
鼻血ものですよ
「おいで冬羽
夕方になったら出かけるから」
「うんっ♪」
私は秋くんの隣に行って
ちょこんと座った
出かけるってどこに出かけるんだろうなぁ