*°春夏タチバナ*°
写真を秋くんに送って
ジーッと写真がを見ていると、クスッと笑う秋くんの声が聞こえた
「可愛すぎ冬羽
じゃーアイコンにでもしようかな」
「えっ…いいの??
アイコンにしたら付き合ってるってバレるよ?」
「いいよ別に
俺、冬羽意外からなんて思われてもどうでもいいから」
「秋くんっ♪」
嬉しいし恥ずかしいしでいっぱい
と、秋くんのアイコンを見ると
キス写真をアイコンにしていた
こ、こっち!!!?
「ちょ、秋くん!?
こ、こっちじゃなくて一枚目にしない?!」
「え?こっちのが冬羽可愛いよ?」
「しゅ、秋くん〜〜〜っ」
この顔は面白がってる顔だ!
もう恥ずかしくて恥ずかしくて
どうしようかと思っていると────
「冬羽先輩?」
────と、聞いたことのある声で私の名前を呼ばれた
この声は…
「冬貴くん!」
そこには何故か1人で冬貴くんが立っていた
文化祭のあの事件から
冬貴くんとは少し気まずいままで
こうしてちゃんと顔を見たのはかなり久々な気がする
「え、えっと…久しぶりだねッ♪」
「はい、今日俺ずっと冬羽先輩が来るのここで待ってました」
「え??」
なんでだろう?
ここに来る保証もないのに?
そんな疑問が浮かんできたけど
聞いちゃダメな気がして戸惑う
「冬羽先輩と秋先輩がこのデートの約束してるのたまたま聞いて
ここにいたら来るだろうって思って待ってました」
「え?ど、どうして待ってたの?」
「話があります」
あまりに真剣な様子の冬貴くんで
すごくこっちまで緊張してきた