*°春夏タチバナ*°
「浮気…だよ…ね?」
「あー、んー…まぁ、冬羽がそう思うならそうかな」
ああ…否定しないんだ
少しは言い訳くらいしてくれてもいいのに…
って、ちょっと思ってることとしてること違うか…
「私、秋くんのことよく分かんない…」
「…………ん」
「でも、私好きだから」
「…冬羽」
「でも、ごめん…今はちょっとムカつく」
「………え?」
そうだよ!!だんだんとムカついてきたよ
こっちが聞いてるのに
否定も肯定もせずに!
ほぼ肯定みたいな事言って!
怒るのは筋違いかもしれない
でも私は珍しく腹が立ってるんだ
「煮えきらないその態度に怒ってるの!
少しは否定してくれたっていいじゃんか…」
あーあ
私なかなかウザイなぁってこと言ってるよね…
なんだかそれだけ言うとだんだん怖くなって
秋くんの前から逃げるように教室を出た
どうしよう…
勢いでおこったけど…これはもう
修復不可能なのでは……?