*°春夏タチバナ*°

春夏カップル





私が由とあれからクラスでも喋らなくなって

でも、春翔と元通り話すことも出来ないまま
明日が文化祭の日になってしまった






文化祭までになんとかしなくちゃ…




そして、あわよくば文化祭は二人で回りたい…
とか思ってたり








その前に私にはやる事がある











「冬羽!」











そう、冬羽と微妙な距離を置いていたから
元に戻すんだ





春翔はその後でいいの







私が呼び止めると
冬羽は私を見てキョトンと目を丸くした











「どうしたの??」





「話があるんだけどいい??」





「…??いいよ」











急に呼び止められてびっくりしたのだろう


冬羽は黙ったまま私の顔を見つめている




その顔がなんだか疲れているようにも見えるのは私の気のせいか


はたまた本当に疲れているのかはわからないけど…





心労はかけてると思う











「私、冬羽から怒られた後、ちゃんと由と話して由が前みたいに優しい由に戻らない限り話さないってことになった」





「そ、そっか…
なんかごめんね?」





「冬羽は悪くないよ!
むしろありがとう♪」











そう言って私は冬羽を力強く抱きしめた




すると、冬羽も抱きしめ返してくれて
私はこれでいいんだ





やっぱり冬羽といたら落ち着くから…







よーし!
冬羽と話したら元気出てきた♪






この調子で春翔にも話しかけなくちゃね…











「頑張ってね夏那ちゃん♪」





「ありがとう♪」











まるで私の心の声が聞こえていたかのように
冬羽はそう言ってガッツポーズをした





うん、うん
いいねこの感じ♪






このまま前の四季組を戻れたらいいな…♪






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