*°春夏タチバナ*°
頑張ると決めたものの
平手打ちされてから秋くんと春翔は元通り仲良くなったから
ずっと一緒にいて春翔一人になることがない…
いや、別に秋くんいてもいいんだけど
なんか恥ずかしいというか…
「はぁー…」
なんで私は恋愛に関してこうなるんだろう…
そう思い、落ち込んでいると…
「夏那ちゃんー」
そう、どこからともなく現れた黒田くんが私に話しかけてきた
「どうしたの?」
「いやー、悩みがあるなら聞くよー」
「え…??」
「でっかいため息ついてたからさー」
あ…あー…
黒田くんって変人で変態だけど
人をよく見てると思う
それでさり気なく手助けしてるよね
「じゃあさ、お願いがあるんだけど…」
「なんなりとー!」
「秋くんと春翔を別々にしてくれない??」
「仲悪くしろってことー?」
「いや、一時別行動みたいな…」
私がダメかな?と聞くと
黒田くんはニカッと裏のない笑顔で笑った
「お安い御用だー!!
じゃあ立花連れ出すなー!」
「う、うん!ありがとう♪」
少しはお願いしてみると変わるんだ…
今まで私、あんまりそういうの人に頼ったりしてなかったから
ここまでこじれたのかもなぁ…