*°春夏タチバナ*°
「あ、あの…話が」
「うぜー」
「え??」
「俺に対してビクビクしてるヤツと話したくないっつーの
そんなヤツ好きになった覚えないわ」
見抜かれてるんだ
私が春翔のこと少し怯えながら話してるって
でもそりゃそんな態度取られたら怯えるっての!
「そんな言わなくていいじゃん
そんな態度とってるからでしょ!」
ついついムッとして
私が春翔にそう言うと、やっと私の方を見て
楽しそうにニヤッと笑った
「そーそー
そうやって言えるやつがいいんだよ」
「それより、話があるの」
「あーあー、なんですかー?」
私の真剣な言葉に
少し適当気味に返された言葉
それに少しムッとするけど
耐えるんだ夏那
「私と由の関係なんだけど…」
「はぁ…いいよ
んなもん気にしてねーよ」
「でもっ!」
「聞きたくねーよ
そんなのより、今お前は誰が好きなのかが重要だろうが」
そうか…そうだよね
春翔にとっては聞きたくないことだよね
でも、私は話したいことなんだ
というか、聞かなくていい
今私が好きなのは誰かが重要なんて
かっこいい事言うね