*°春夏タチバナ*°
私は由のことを話した
由がこんななってしまったのは私のせいで
だから私が責任を取らなくちゃいけないと思った
でも、どうしても春翔が好きだから
離れれないから、由の言うことは聞くけど好きじゃないからということで
由のいうことを聞いてきた
キスもしたし
求められればそれ以上もした
ダメだってわかってたけど
でもそうしてしまったんだ
それで冬羽から平手打ちされて目が覚めて
由を突き放す勇気が出た
そして由のこと中途半端で放り投げた
春翔にも嫌な思いさせて
由にも中途半端で
私は救いようもないヤツなんだ
「ごめんね…春翔」
私がすべて話終わると
春翔は私の手をとって歩き出した
やっぱり怒った?
こんな私だから捨てられるかもしれないね
「ごめんね春翔…本当にごめん」
歩きながらもひたすら謝る私に
春翔は私の腕を握る力を強くした
「んなもんどーでもいい
お前が帰ってきてくれたから」
「春翔…ごめん」
「ただ、あいつとキス以上をしたのなんてありえねー
だからお前は俺から離れれないようにしてやる」
春翔はそう言うと、保健室にガラッと入り
鍵をかけてしまった
誰もいない保健室に
鍵をかけた
つまり、ここは密室ということで…