*°春夏タチバナ*°




「お付き合いしていたんですねー!
美男美女!まさにお似合いです!」











そんな声を聞きながら
私がもうステージを見れなくなっていると




どこからともなくガシャンという音が聞こえてきた











「勝手な事言ってんじゃねー!!
ったく!お前も何か言えよ秋!!」











すごい音とともにマイクを持ってやってきたのは春翔くん





それにはその場にいるみんなが固まってしまう




学校外から来た人は、突然のイケメンの登場に黄色い歓声や、戸惑いの声を上げている











「こいつ、立花秋にはなー!
れっきとした彼女がいるんだよ!!」





「ちょ、春翔何やってんだよ」





「うっせー!お前が1位なのが気に食わなくてな!
俺が変わりに来てやったぜ」











突然の登場で突然の出来事にみんなが多分ついていけていないと思うけど



きっと何か企みがあるんだろうなって言うのは
春翔くんの顔から感じ取れる







秋くんもそれがわかったのか
司会者の人に向かって











「すみません、俺辞退します
こいつが1位でいいですよ」











そう言った





当然司会者の人も、会場にいる人も

1年の美人さんも困り果てているけど…











「てなわけで、俺が1位だ!
秋、お前はちゃんと話し合え」





「うん、行ってきます」











みんながついていけないうちに
秋くんは会場から逃走し

春翔くんは当然のように1位の冠をかぶる





なにがどうなってるの…






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