*°春夏タチバナ*°
「立花くん、ありがとう♪」
「いえいえー
あと、秋でいいって言ったじゃん名波さん」
「名波さんって〜…
じゃあ…秋くん?」
「それでいいよ」
そう言って笑い合うふたり
な、なんですか…
めちゃめちゃなかよさげではないですか?
今まで話してるとこ見たことないのに…
いつの間に…
って、なに嫉妬みたいになってるの!?
あーあーあー
私は何も思ってません!!
私がひとりでアホみたいなことを思っていると
夏那ちゃんからみられているのに気がついた
「ど、どうしたの?」
「いや、話してくれてもいいのにな〜って思っちゃっただけだよ♪」
「話??
あ!ごめんねボーッとしちゃってて…」
「わかってないなぁ〜♪
まぁいいよ!」
なにがわかってないのか…
よくわかんないけどまぁいっか
チラッとまた秋くん達を見るけど
まだ楽しそうに話している
「はぁ…」
私がため息をついたと同時に
ガラッと教室のドアが開いた