*°春夏タチバナ*°




「立花くん、ありがとう♪」





「いえいえー
あと、秋でいいって言ったじゃん名波さん」





「名波さんって〜…
じゃあ…秋くん?」





「それでいいよ」











そう言って笑い合うふたり




な、なんですか…
めちゃめちゃなかよさげではないですか?




今まで話してるとこ見たことないのに…
いつの間に…



って、なに嫉妬みたいになってるの!?




あーあーあー
私は何も思ってません!!







私がひとりでアホみたいなことを思っていると

夏那ちゃんからみられているのに気がついた











「ど、どうしたの?」





「いや、話してくれてもいいのにな〜って思っちゃっただけだよ♪」





「話??
あ!ごめんねボーッとしちゃってて…」





「わかってないなぁ〜♪
まぁいいよ!」











なにがわかってないのか…


よくわかんないけどまぁいっか




チラッとまた秋くん達を見るけど
まだ楽しそうに話している











「はぁ…」











私がため息をついたと同時に
ガラッと教室のドアが開いた





< 38 / 284 >

この作品をシェア

pagetop