*°春夏タチバナ*°
ドアが開いたと同時に担任の先生が
顔を出す
「え〜と、ダブルタチバナ!
放課後情報処理室にこい」
「は!?なんで俺!?」
先生の言葉で秋くんは声を上げた
先生の指名絶対雑用だし
名前呼ぶの面倒だからダブルタチバナで済ませたよね…
まぁ、あんまり喋ったことない人とさせられるより
秋くんとの方がいいから私はいいけど…
秋くんすごく嫌そうな顔してるよ〜
「なんか文句あるのか?」
「文句しかないんだけどー
春翔でいいじゃん」
「あいつは来ねーだろうが」
「くそ春翔が」
先生の言葉に一理あったのか
秋くんは春翔くんを睨んだ
それでも嫌なら
俺も行かないっていえばいいのに
本当は律儀なんだろうなぁ
「いっぱいしてもらうことあるからな
じゃ、終わったら即来い」
「はーい…」
雑用は嫌だけど
なんでか秋くんとならいいかなって思っちゃう自分がいる
この気持ちが一体何なのか…
全くわかりません…