*°春夏タチバナ*°
「そうだったんだね〜♪
そっかぁ…すごいなぁ…」
私も教えたいなぁ…なんて
おこがましすぎる…
私が少ししょぼくれているのに気付いたのか
秋くんが顔をのぞき込んできた
「元気ですか〜?」
「っ!」
あまりの顔の近さにみるみる顔が赤くなるのが自分でもわかる
だめだ〜〜心臓がもたないっ…
もしかしてこれって…
────恋??
そんな考えがよぎるほどに心臓がバクバクなって
頭がふわふわして…
きっと私は気付かないうちにどんどん好きになっていってたんだ…
多分…
意識するともっと話したくて
もっと近づきたくて
そんな事考えてきてしまう
これは…重症ですな
「元気なら帰るぞー」
「は、はーいっ♪」
それから私は少し上機嫌で
秋くんと帰った