*°春夏タチバナ*°




翌日の昼休み





昨日の放課後、秋くんのことが多分好きだと気づいてからというもの




秋くんがより一層輝いて見えます











「夏那ちゃん〜〜♪」











夏那ちゃんになら相談してみようかと思って話しかけてみた



すると、夏那ちゃんはいじっていたケータイから顔を上げて
私の方を向いてくれる











「どうしたの〜?」





「ちょっとだけ、相談してもいいかな?」











私がそういうと
待ってました!と言わんばかりに食いついてきた











「えっと…えっとね〜…」











チラッと秋くんを見ると
楽しそうに春翔くんとお喋りしている





口に出して言うのはやっぱり恥ずかしい…
だからそばにあったノートに











「私ね、多分秋くんのことが…」











好き


そう書いてみる




書いただけなのに顔が赤くなるのがわかる






それを見て夏那ちゃんは微笑んでくれるから
少し安心











「やっと気づいたかぁ♪
なんで気付いたの〜?」





「なんかね、京香ちゃんと仲良くなった話聞いて、夏休みから勉強教えて貰ってたって聞いて…
すごく苦しくなったの…」











だから…



と続けると夏那ちゃんはなるほど〜といった顔になった




夏那ちゃん結構顔に出やすいなぁ♪











「おめでとう冬羽♪」





「ありがとう♪」











私は私なりに頑張ろう





────にしても…






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