*°春夏タチバナ*°
「関係あるだろ!
お前馬鹿なのか!?」
「いや、お前が馬鹿だろ」
春翔くんの言葉に秋くんが言い返す
私も関係ないことはないでしょ
とは思うけど…
そんなの口出しできるわけない
「本当に好きなら奪えば?
今が一番の奪い時なんじゃないの?
それとも春翔じゃ由って人にはかなわないか」
秋くんは春翔くんを見つめながら
またしてもとんでもないことをサラサラと言った
確かに奪うなら今だろうけど
最後の一言は…
春翔くんには挑発にしかならなかったのでは?
私がそう思うと、案の定春翔くんは秋くんを睨みつけた
「俺に出来ねーことはねーよ!!
見てろよ秋!奪ってやる」
「おーおー、がんばれー」
春翔くんの奪う気に満ち溢れた声とは裏腹に
秋くんはやる気無さそうに応援する
春翔くんやっぱり夏那ちゃんのこと好きなんだ
夏那ちゃんモテモテだなぁ♪
「じゃあそろそろ帰りますか」
「そうだな!!」
ふたりはそう言って歩き出す
って!私を置いていくのかな!?
「待ってよ〜!」
私が焦って駆け寄ると
2人はおかしそうに笑ってくれた
夏那ちゃんが幸せになるなら
春翔くんと付き合ってもいいと思うな♪
由さんには申し訳ないけど…