*°春夏タチバナ*°
「大丈夫だよ夏那ちゃん…
私がついてるからね…」
「ありがとっ…冬羽…
由が好きだよ〜……」
「うん、好きだよね…つらいよね」
とてもつらそう…
別れる前も辛そうだったけど
今の方が断然辛そうだよ
由さんは、こんなに想ってもらっているのに別れてしまうんだね…
「私の何がいけなかったのかな…」
夏那ちゃんのその言葉に返す言葉が見つからず
その言葉は空気に溶けていった
どこがダメとか
どっちが悪いとか
そういうのは違うと思う
でも、そうなのかもしれない
私には全然わからない…
もっともっと力になりたいけど
話を聞いてあげることしか出来ない自分がもどかしいよ…
それからいっぱい夏那ちゃんは泣いて
2人であえて楽しい話をしながら帰った