*°春夏タチバナ*°
流石にその言葉には秋くんも
手で春翔くんを止める
けど、それで止まる春翔くんではないわけで…
「よかったじゃん!
悩みが消えてよかったな!」
なんて暴言を吐くのかと思ったら
そう言って二カッと笑った
「まぁそうだけど…
別れたくなかったんだよ私は…」
夏那ちゃんは春翔くんにそう言うと
一瞬、ほんの一瞬だけ春翔くんが辛そうに顔をしかめたのがわかった
「そんなの、いいじゃねーかよ
男はほかにもいるんだから」
「そうだけど、私には…
ま、まぁ切り替えなくちゃだけどね…」
そう言って春翔くんに微笑んだ夏那ちゃんは
やっぱり悲しそうで、どうにかならないのか…と思う
春翔くんは春翔くんなりに慰めてるんだろうけど
えぐっちゃってるんだよね〜…
なんて思っていると………
「秋くん〜
今度いつ勉強する?」
「あー、京香」
そう、京香ちゃんが秋くんにそう言って話しかけました
おーう、私の心もえぐられたー
なんてね
「いつでもいいけど、全然成績上がってないからね?」
「それでもいいの♪
することに意味があるんだから♪」
「変だなぁ京香は」
そう言って笑い合う2人が
カップルにみえる
少し辛くなって目線をそらすと
春翔くんと、バッチリ目が合ってしまった