*°春夏タチバナ*°
「秋はお前の事どうでもいいわけじゃねーよ
俺が2人について行くように言ったの秋だしな」
「え…?」
秋くんが行くように言ったの?
なんでそんなこと…
ずるいよ秋くん…
「秋にさ、一度振られて喋らなくなったらみんな諦めるんだよな
でも、冬羽だけは違った
ずっと話しかけ続けてたからな」
「でも、話してくれなかったよ…」
「まぁ、あいつ不器用だし
今更話しかけるとか考えてねーんだろ多分
だけどこうやって俺に言ってきたんだ
冬羽のこと絶対嫌ってねーから大丈夫だ!」
そう言うと春翔くんは私の背中をバシッと叩いた
思った以上に強い力で背中がヒリヒリするくらい痛い
「いっ…たぁ〜…」
「っと、わりーわりー!」
「う、うん…
嫌われてないならいいんだけど…
もう少し頑張ってみようかな…」
もしも、私に残されたのが粘り強くしつこく付きまとうことだけなら
もうそれをするしかない
私はバカだから諦めれないから…
だからこれからも辛くても頑張ろう…
必ず肉まん食べるって約束
叶えるんだからっ!
「迷惑かけてごめんね2人とも…
ありがとうっ♪」