*°春夏タチバナ*°
「何俺に買わせようとしてるの?」
秋くんは意味が分からないというように春翔くんを見る
って!!買わせるとかそういうつもりじゃなかった…
「ご、ごめんっ!
春翔くんにつられて言っただけで買ってとか言う意味じゃ…」
「そうだよねー
ちゃんと自分で買いましょう」
私の弁解に秋くんはそう言って笑う
すると、春翔くんが小声でボソッと
「冬羽を悲しませてたバツだ
俺らの分も奢れよなー」
そう言った
わ、私を悲しませてたなんて…
秋くんは悪くないのにっ
私がまたしても秋くんにいいって言おうとすると、夏那ちゃんが楽しそうに笑いながら止めた
秋くんを見ると考えるような顔をして
次の瞬間、ニヤッと企んだ顔
「ごめんね冬羽
だから冬羽には奢ってあげる
でもお前達に奢る意味がわからぬ!
店員さん、肉まん2つ〜」
「おい!秋!」
秋くんはすぐ店員さんに頼んだ
春翔くんも夏那ちゃんも不満そうにしているけど…
奢ってもらって良かったのかな?