空は残酷なほどに碧かった
これはどういう意味で言ってるのだろうか。
混乱する頭でなるべく言葉を選んで言った。
「帰る所ないの?」
ストレートだ。ストライクゾーンのど真ん中だ。

彼女はこくりと頷いた。
「お願いします。泊めさせてください。」

一人で暮らしているから僕が泊める分には問題はないが、彼女はどうなのだろう。
「君が大丈夫なら家においでよ。」
「ありがとう!」

車は僕と彼女と一抹の不安を乗せて僕の家へと走り出した。
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