石田先生、忍者になるの巻
「えっ‼︎」
「えっ⁉︎」
「えっ⁇」
「えっ⁈」
四人がほぼ同時に呟いた。
まず「‼︎」がボクの前の斬りかかってきた忍びで、彼は無傷。
続いて「⁉︎」が、ボクです。背中に深々と手裏剣が突き刺さったわけではありません。ただ、2人して驚いただけです。
石田先生は「⁇」。だって、自分が投げた手裏剣が何処にいったか分からず、その行方を追って振り返ったんですから。
そして最後に「⁈」は、後ろから石田先生に襲いかかろうとするも、思い切り振りかぶりすぎて手から離れた手裏剣が逆に飛んでいき心臓に突き刺さり、あえなく倒された初登場の忍びです。
「そうか。後ろ向けばいいのか」
と、背中を向けて振りかぶった瞬間、ボクは咄嗟に屈んだ。
手裏剣が真っ直ぐ、忍びに突き刺さる。
その頃にはもう、戦は収まりかけていた。
「あ、ありがとうございます」
「でもこれ、なんか違くない?腑に落ちないんですけどー」
「終わったらちゃんと教えますから」
「クナイも教えてよ」
「いいですよ」
「マキビシも」
「撒くだけです」
「水遁の術‼︎」
「一つずついきましょうよ」
「オトンの靴‼︎」
「だいたい黒いです」
「オカンの数珠‼︎」
「仏壇の引き出しにあります」
「ミトンの愚図‼︎」
「いやミトンちゃん、ホントに愚図やね‼︎」
「チタンのクズ‼︎」
「だいぶ前から関係なくなりましたけど‼︎」