万遍の笑み
鈍い痛みが頭に広がり、俺は辺りを転げ回る。












あれ、俺のベットってこんなに広かったっけ?














???
「何訳わかんないこと言ってんだか。












こんな大草原のど真ん中が、あんたのベットなわけ?」














あれ、ていうかなんで女の人の声が聞こえるんだ?











俺の部屋には生まれてこのかた、母さんしか入ったことがないぞ?














???
「だから、あんたの部屋ここじゃないっ!










私をいつまでこんな所にいさせるつもり?」













こんな所?
草原?











なにを言っているんだこの子は。












そう呟きながら、俺はゆっくりとまぶたを開く。
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