PureLove 真実の愛 (完)
リビングに入ると親父が
ソファーに座っていた。


その前に座ると一瞬.親父
と目が合った。


親父は何も言わずテレビに
視線を戻す。


「旬.コーヒー入れるけど飲む?」


俺はお袋の言葉に頷く。


どう切り出そうかと思って
いる時にお袋は1人で喋って
1人で突っ込んでる。


いつも元気だな…。(笑)


お袋が入れてくれたコーヒ
ーを親父と同時に口に運ぶ。


「やだぁ!!顔もそっくりなのに
する事も同じなんて!!
旬はお父さんのコピーね!!(笑)」


「コピーってなんだよ。(笑)」


「旬…。何か話したい事が
あるんじゃないのか?」


「な.なんで?」


「顔.見りゃわかる…男だったら
ウジウジしてないで言いたい事
があるならはっきり言え。」

「なに?なに?梨子ちゃんに
子供が出来たとか…?」


お袋が興味深々で聞いて来る。


「ブッ!!」


俺は吹き出してしまった。
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