PureLove 真実の愛 (完)
するとクラスの
お調子者が言った。


「先生の所に行ったら
何してくれんだよ?(笑)」


「抱き締めてやる。(笑)」


「いらねぇ…。(笑)」


「今日でお前らとこうして
冗談言えるのも最後だ。
俺はお前らの担任になって
良かったよ。
ありがとうな…。
本当にありがとう…。」


上條が泣いていた。


「先生!!泣くなよ…。」


「先生.俺も先生が
担任で良かった!!」


「先生!!ありがとう!!」


「先生は最高だったよ!!」


みんなが口々に
上條に声を掛ける。


俺は黙って見ていた。


1年の時.上條の命令で
させられた体育館倉庫の掃除。


遅刻の度にみんなの前で
怒鳴られた。


コイツはウザイ野郎
だと思っていたけど…。


俺は…嫌いじゃなかった。
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