PureLove 真実の愛 (完)
あの圭吾君がだ…。


ここら辺では有名な悪で
ケンカも強かった。


圭吾君の顔を見るだけで
逃げて行く奴も居た。


「はあっ?圭吾君がか!?
どうしたんだよ。」


「わかんねぇ…でも親父が
倒れてから兄貴が変わった。
夜も遊びにも行かねぇで
家に居てさぁ…。
俺も昨日聞かされた…。」


「お前が…って言うなら
話しもわかるけど…。
あの圭吾君がねぇ…。」


「俺も兄貴が帰って来たら
イタリアに行こうと思ってる。
前にお前言ってただろ。
親父はすげぇって…。」


「あぁ。」


「俺の小さい時からの夢は
親父みたいな料理人になる事だ。」


「あぁ。お前ずっと
言ってたもんなぁ…。」


「お前があん時話した事と
兄貴の話し聞いてたら…
ほんと親父ってすげぇなって…。
やっぱ俺にとって親父は
憧れの存在なんだよ。」


「そっかぁ。」
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