ヤキモチキモチ
「ありさ、行くぞ!」
拓斗があまりにも無邪気に笑いながらくるくると回すので、その横顔に見とれてしまう。
「拓斗やめてよー」
いや、見惚れるどころか…
気持ちわるい〜…
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「ごめん、ありさ。
テンション上がりすぎて…」
心配そうに拓斗が私に水を渡してくる。
しゅんとなった顔はいつものかっこよさとは違う、可愛らしさがあった。
それを見れただけでもなんだか嬉しくなる。
私、今すごく幸せだ。